私が沢に入りだした40数年・前には「沢に関る」専門誌やガイドブックの類は、殆ど手に出来なかった。そういった環境の中で唯一の情報源は登山の専門雑誌「岳人」や、大阪・梅田周辺に数件あった「登山シヨップ」の中での、年上の登山者からのクチコミ情報・程度。
その後に「沢登り・を初めてコ−ス別」に、まとめた関西・範囲の「沢のガイドブック」を手に入れて、意外と身近な「六甲山」や、当時の中学生の行動範囲や山までの、交通費も何とか捻出・可能なエリアと思えた「大峰」方面にも、憧れと興味を強く引かれる紹介・案内記事を読み渓・沢への想いは、より一層・強く成りだした。

今から考えれば、「六甲山の沢」に関する、記述も含めてだが他の山域にも当てはまる部分も見受けられるが、時代は都市近郊の「川から・渓に続く範囲」=生活圏に近い水の、流れが経済成長の「波」に見まわれて環境・保全や自然環境に対する、視線や監視も意識と共に、低い時代だったので「六甲山」等の、沢は確かに汚れていた。そういった時代には「六甲の沢に価値は無く」「下水と化している」そういった記述で、内容を案内される事も多々あったし、「滝」をクライミング対象として「困難」な、課題とも小さな「沢」では見ない風潮も手伝って、いつしか「六甲山」や「金剛山」「比良山」と、いった同じ「関西・山範囲」の、より深山・清流、発見・遡行から年月が経ていず本格的な「沢登り」の対象が数多く、集中している奈良・和歌山「南紀」の大峰や大台に代表される沢に価値を置く「ガイド・案内」と対比されてしまい、益々「意外と身近」な山の沢は無視される傾向が定着してしまった。

殆どの登山者も「沢愛好家」も実は、本当の「六甲山」の自然を知らないのでは、ないか。特に・一時期「下水なみ」と表現されて沢の関係者?からは、ゲレンデ範囲の中でも最も下位に考えられていた。
      ここに紹介する「環境」を写真で見て、驚く方は多い筈

一部の情報は「旧・私のHP情報」「関西・ヤマケイ」から依頼された執筆・原稿で紹介された
「沢ガイド」の記述や写真。

最も影響を他の「沢愛好家」に与えた、この10年間のTVでの映像紹介。特に「仁川渓谷」『三谷渓谷』に関しては、少しガイド業務の範囲とは言え、情報としては出し過ぎた感じは否めない

(上)写真が、六甲山の・どの場所にあるのかを判る人は、まずいないでしょう。感覚的には大渓谷の範疇に匹敵する「渓谷」これが「六甲山中」かと、思われるでしょうが。
正真正銘・こういった人の目に触れない、「滝」や「ゴルジュ」が生活圏の、すぐ近くに存在している環境が「六甲山」の魅力の一つでもあります。ただし、誰でも・この渓に直接・触れられ訳ではありません。まず・場所が判らないでしょう。

(左) ここも、阪急の「駅前」から歩いても30分

住宅地を抜けた、車道から簡単に入渓して「沢講習」のレベルの中でも、私の企画では本格的な「渓」に向う前に最適なトレ−ニング環境を有していて。この「滝」に開拓・整備した3本のル−トは現在「六甲山・系」に、これまでに私が開拓・初登した20数本の「滝・登攀ル−ト」の中でも、困難度は高い。

この「滝」そのものは、車道から誰でもが簡単に覗き見る事が出来て、表「六甲山」の古い代表的なハイキング・コ−スの途中箇所としても、見知っている人は多い。
そういった「環境」なのに、「滝」の存在を知るクライマ−や沢愛好家は数少ない。

CANYONING

『シャワ−クライミング』

『隠された滝で・リアル・キャニオニング』
&『シャワ−クライミング』を実践

(ガイド・アドバイス)

六甲山は、特異な環境に置かれた「傷ついた山」です。山間部の奥・深くまで宅地化・住宅や保養所・別荘の建物を建てる為に、斜面は造成されて。車道やトンネルは、世界的に見て、この狭い範囲の中を縦横に走り。一般の人には、決して見えない土中・地面の中の配水管やライフラインの整備に伴う、工事は信じられない箇所にも手が加えられて、震災後の河川工事は・人知れず、これまでなら人目に触れない箇所まで、進んで来ています。渓流・範囲は、周辺に人の痕跡を感じなくても、上流域には殆ど・必ず住宅や、人工物が存在していて。渇水期の水質「悪化」は、個人レベルの力では止めようが、ありません。
「臭う・汚い水で、滝を登る気も・泳ぐ意欲も起こらなかった」=水量が回復した、後に少し我慢して水底の汚濁物・堆積した泥が押し流されて、ある程度の水量が・一定期間を『渓』の中を、流れ下った時期に、入渓される事を・お薦めします。山自体・・渓に責任が、ある訳ではありません。
快適に「遊ばして貰える・期間」は、実に短い。

『播但・播州、山域の情報(1)兵庫県』

六甲山の沢の、一歩から。本格的な「『山岳渓流の世界』は、意外と近い。そして、身近な「六甲山」や、中国自動車道からの、北摂や播但播州の山々にも、沢を楽しめる山が多い。

そういった。これまで人に知られていなかった手頃な山域にも良い沢が、あります。私が、開拓して・人気が出ている『沢』コ−スもあります

爆裂的な水流の裏から
突破して上に抜け出る
六甲山系にも子供達を安心して遊
ばす事の出来る水質の良い『沢』は存在しています。

2006/04/04 (火) 23:50:44

『播磨・播但、山域』には、沢登りが楽しめる可能性は殆ど無いように、思われていました。長年、そういったイメ−ジのみが多くの人の感覚で、意外な『穴場』秘密の『渓・沢』が数多く、残されていたのは私達には幸いでした。記録や情報の無い、得難い環境での楽しい体験を満喫出来たのは、一種の幸運とも思います。
そういった発見から発見から、探査そしてコ−ス、滝の初登を達成する楽しみから、自分の発見・開拓し整備したル−ト・コ−スをガイドで、そして講習に使えたのも理想的でした。