六甲山・東部に残された幼年谷・渓谷に残された未開拓・岩場と『隠れ滝』
六甲山系の中では、珍しい「輝石安山岩」が、露出した火山形成の地質が花崗岩と混じった得意な地質形成。下流部の渓谷と良く似た、幼年期のV字渓谷が両岸の岩場を特徴付けている。
数度の台風被害と、震災時の被害で私が初めて入渓した頃とは渓谷内の景観は随分と変化してしまったが、70年代に遡行していた渓流内への岩石の崩落や、土砂の流出で自然のダムの様に堰き止められた箇所は現在では安定して、通行に支障は無くなった。私が最近、頻繁に入渓路として使用している遊歩道からの箇所は平坦な河原となり、保護地域の為、かなり昔とは雰囲気が違う。
入渓して、最初の岩場は70年代から数度の崩落や剥離した巨岩の落下で昔の痕跡は残っていないが、渓流に落下した巨岩も現在では、安定していて岩場も、以前ほどの危険性は無くなった。ただ、堆積状の渓流・両岸の斜面は地質的にも脆く、丸石を含んだ泥の急斜面からは現在でも落石や斜面の崩落の危険性は高い、特に細い溝状箇所は毎年、降雨後に土砂が流れて少しずつ変化している。
六甲山系の沢・渓流としては最も、両岸の岩壁部が安定していて、岩壁部として安定していて他の六甲範囲の渓流・周辺の岩場として利用価値は高いが、この場所を知る登山者は殆どいない。
情報追加・予定09年06月24日 水曜日