【裏六甲山・アイス・ガ−デン】 2006年・凍る滝、情報 |
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温暖化の逆・影響だと考えられている近年では、珍しい年末からの寒気・流入で六甲山も早くから雪景色を見せていた。 12月・中旬から氷結が始まり、年明けと共に氷結状態は良くなったので例年にも増して各社メディア関係でも紹介されて来訪者・入山者が増加 1月9日に、再度・入渓した時に【七曲滝】と他の「滝」を見て回った。 |
紅葉谷・道(太陽と緑の道)から、分かれて『七曲滝』への 分枝道に入ると笹薮に新雪が積もり先行者の踏み跡も、雪で 消えていた。朝一番の入山となり私が、数年前に設置した 『フイックス・ロ−プ箇所』にも滝の氷結・目安となる氷が しっかりと発達していた。 こういった「固定されたロ−プや鎖」を、安全に使って 頂くためのアドバイスとしては、恐いからと言って無闇に 固定・設置された鎖やロ−プに、頼り切らない事が大切。 この『写真』の様に、体重は、しっかりと足に置き。 両手で固定された、設置物に捕まらず、片手は自由に 使える様にして、絶えずバランスを保持する事が大切。 どうしても、両手でロ−プ等の設置物を握りたい時にも 足場を確認して、静かに体重を移動させて、腕に負担を かけないように、そして片手にストックやピッケルを握って いる場合には、その手も可能ならば自由に出来る様に 工夫した方が良い。どうしても、目の前に『設置ロ−プ』 が、あると頼り切ってしまうが、基本は足に体重を乗せて 静かに、焦らず移動しましょう。 ロ−プ等が、時により氷の下に隠れてしまって使えない場合 にも、焦らずにリ−ダ−なり、引率者にピッケル等で、氷上に 掘り出して貰うのが初心者には安心。たいして時間がかかる 作業ではないので、後ろの安定した場所で待てば良いでしょう。 |
この辺りの通過に、危険を感じ、対処方法も使えない方は、少し戻った枝道を一端、上に上がってから巻き道を利用して、滝上にエスケ−プ(逃げれる)道を使えます。 少人数の場合、明らかに「この箇所の通過」で、不安を感じるならばロ−プに、よる確保・等の必要な処置や補助を行うのが基本ですが、必要な最低限の装備・用具を持参しているだけでは、不充分。確実に『安全』に使える、技術と経験を持っていなければ、その安全は『みせかけ』でしょう。 この『箇所』は、時として完全に氷面・氷瀑状態となり固定・鎖やロ−プが露出していない場合もあります。2007年に3度目の固定ロ−プの交換を 行いましたが、以前に折角・新しく交換したクライミング・ロ−プを数週間・期間の中で誰かに持って行かれてしまった事があります。 また、固定・支点に付属する金具も取り外される事もありました。 そして、これは非常に残念で悲しい事ですが、明らかに他者への危険を予測してと考えられる残置ロ−プそのものへの、危険な『イタズラ』を発見した事があります。ナイフかカッタ−等の鋭利な刃物で固定されたロ−プの数箇所を、外被の一部だけを残して切断後に、工事用のガム・テ−プで切断箇所を隠すという、かなり確信的でで、かつ卑怯で巧妙な方法でした。 これが山の世界での出来事とは、にわかに信じられない状況でした。 足場も、不安定となりカッティング等の技術で、後続者の安全性を補助する、必要がある場合も起こり得ます。又、設置・残置された『鎖・ロ−プ』の確認や使用は、利用者の責任です。 |
2006年1月9日の『アイス・ガ−デン七曲滝』氷結状態 |
遠方から訪ねて来る方達は、どうしても入谷(入山)
時間が、遅くなり稜線付近に陽が当たり滝部分の
氷結も、気温の上昇が重なって緩み出す時間帯と
なりますから、早朝の寒気に守られた『時間帯』に
観賞している人達よりも『注意が必要です』
この写真・時は早朝ですが、『滝下』での記念撮影
等を終えたならば、素早く落氷の危険の恐れの無い
安定した場所に移動して下さい。
不要な『危険』は避けるのが肝心です。
氷瀑・状態に近い氷結形成が進んでいましたが、残念な事に、この日から気温が上昇し天候も悪くなって雨により氷の発達は止まりました。この、写真状態ならば経験者には充分アイス・クライミングのトレ−ニングが可能。ただし、完全・結氷では無いので中間部から上の氷結は不完全で、水量も多い。下段部の氷の厚みも、あと少し厚く発達すれば見栄えも更に良くなります。 |
『凍る滝・観賞』が目的の登山者の方達には
落氷の危険に関しては、予測が付かないでしょう。
水流が流れ落ちる、落下位置から左右は勿論ですが
時として、落下して来た氷片が跳ね返って思わぬ方向
にも、飛び跳ねて来ますから『注意』が必要です。
真似をして『凍った滝』に登るのも厳禁。
自由に『滝上』を動けて、遊べるのは充分なクライミング
技術と『氷』に経験を持つクライマ−のみです。
これぐらい凍っていると、観賞目的の方達も充分に楽しめるでしょう |
『七曲滝』の裏側に位置している『滝』付近には、小滝が二つと、染み出し『氷』が、あります。 |
この辺りの『小滝』部分にも、古い残置ロ−プが残されていますが、使用には注意が必要です。積雪が多い場合や、氷結してロ−プが使えない場合にも、注意が必要です。基本的に、そういった悪条件下で行動出来ないレベルの方は、リ−ダ−による安全確保で行動を確実に、守って動くか、登って来た道を引き返しましょう。 |
{『七曲滝』から、一度『一般・登山道』に戻って『極楽茶屋』へ向う、道を尾根沿いに登る。 |
『百間滝』への、一般・登山道からの分枝には地形・案内板と杭「標識」が設置されていますから見落とす事は、まず無いでしょう。 |
現在では、多くの歩行者に踏み固められて小径も 安定した「登山道」に変化して来ました。 特別、困難でも危険でもありませんが『冬季』積雪 特に、新雪で先行者の踏み跡が無い場合や、逆に 多くの登山者に踏み固められた、氷結斜面が堅い 場合には、歩行用のスリップ防止・金具や爪の磨り 減り、確実性の乏しいアイゼン使用者は注意して 歩きましょう。基本的に、必要な装備・用具を持参し 使用して歩いている人に、危険と思われる場所では ありませんが、使用しているアイゼンの靴への装着が 不完全だったり、間違った使用方法での、転倒は多い。 特に、アイゼンでの歩行に慣れていない方が、自分の 使用しているアイゼンを足に引っ掛けたり、アイゼの爪 を片方のアイゼンに、引っ掛けて前に転倒して滑落。 そういった本人の間違いによる事故は多発・箇所。 昨年、冬にも高齢者の同一・事故例が2件。 滑落箇所の傾斜も緩く、笹藪でのスリップなので大きな 怪我は負わなかったのが、不幸中の幸いでしたが状況 に、よっては致命的な「事故」とも成り得ます。 |
先行者が、いない降雪直後の歩行ですと全身が雪で濡れ
る事も多いので、ジヤケットと共に「オ−バ−・パンツ」等の着衣も必要です。ゴアテックス製品の雨具(ズボン)等なら軽く、動きやすいので新雪・時期には着用を薦めます。
金剛山・等の踏み固められた堅雪道ハイキングでは便利で『安価』な、土踏まず部分に簡単に装着する『4本爪アイゼン』は、本来は登山用の『アイゼン』とは違う、種類の歩行・補助用具です。毎冬、そういった簡易タイプの軽いアイゼン使用者が、渓内の露出した岩での歩行で転倒したり、慣れない歩行で足首などを負傷して他の、登山者にも迷惑を及ぼす例を実際に見ています。個人の『責任と自覚』が大切な、遊びですから自信のない方は最低限・アイゼン歩行の技術などは事前に練習しておきましょう。現場で、購入後に自分の靴に装着した事もないアイゼンで、苦労している人達もいますが、これなどは論外。 又、古い装着バンドが歩行途中に切れたり、そもそもサイズに無理がある借り物を使って苦労している人などは問題です。折角、用具を持参していても、これぐらいならば・と使用せずに急斜面でスリップ。後頭部を強打して負傷などの、明らかに本人の『不注意・無謀』な、事故者も多発・傾向です。設置されている「固定ロ−プ」に文句を言っている人=可能でしたら、新しいクライミング・ロ−プに、ご自身で取り替えられては、いかがですか? |
メ−カ−も販売店も、このタイプの用具を「登山用」とは説明していない筈です。凍った道路や 濡れたれた土の道に有効と『説明文にも明記』されているでしょう。『凍る滝・観賞の冬の谷』 で使用・利用する為の『アイゼン』としては薦められません。 |
立場からでは無く。常識の範囲として『最低限』この『6本〜8本爪アイゼン』の使用を薦めます。 |
体力や脚力、雪道での歩行に自信がない方には軽量で履き易い『8本・爪アイゼン』等の使用を薦めます |
ガイド・アドバイス |
これぐらいの『用具』で゜、大丈夫と言う人は山の危険を知りません。充分に注意して当然です |
『滝が゜凍る』冬の谷です。山の中は、街とは違うのは当たり前、氷結した岩場のスリップに注意が必要なのは、誰が考えても解る筈でしょう。アイゼンや手袋・防寒具・ストック程度の持参は常識です。 |
有馬アイス・ガ−デン範囲には『七曲滝』と『百間滝』以外にも、見事な氷結・凍る滝が他にも数箇所あります。毎冬の条件次第ですが、この谷・以外の山域にも川床が全面・氷結する沢や違った趣のある 『凍る滝』が存在しています。ご希望があれば、他の人が殆ど知らない 『場所』へもガイド依頼で、御案内します。 |
安心して、用具や装備を購入したければ 私のガイド・企画に参加されれば専門店を紹介します 企画やガイドを御利用されなくても、プロガイドとして皆様に、お役に立てる方法として『安心して買い物』が出来る登山・専門店と、担当シヨップのアドバイザ−を私から紹介します。 ご希望があれば、まずはプロガイド舟橋に御連絡を、どうぞ。 |
これらを山用・用具とは言いません |
2006/04/06 (木) 6:51:58
そろそろ、固定ロ−プ類の完全撤去を考え出しています。 |