一般的な『状況』でのラッペル(懸垂下降)では、基本的に使用している
ロ−プ重量・以上の加重が人と、下降器具に掛かる事は少ない。

強風下での、激しい自然条件でロ−プガ、吹き上げられたり上昇風も含
めて、ラッペル途中でのロ−プ操作に支障が及ぶ事は長くクライミングを
続けていれば、経験する事は多く。複雑な地形での、支点箇所を何度も
通過、ロ−プの交換で労力と神経を消耗する、事も多々ある状況。

『本格的なキャニオニング』現場では、そういったクライミング環境下とは
別種の、困難な状況として『滝での下降』に備える技術と装備が必要に
なる。水圧・抵抗を受け、水分を含んで自重が倍加したロ−プは距離が
延びれば、延びるほど・下降器具の中をスム−ズに通過してくれない。

一般的な『環境』での、ラッペルしか体験していないと、そういった状況下での、ラッペルに対処できないので、この『種類』補助用具の必要性を理解するのが、難しいが『滝芯・水流中』を積極的にラッペルで下ろうと考えるならば、ロ−プに直接受ける水圧・抵抗を減らして、ロ−プ自体のモツレやキンクを、予め予防する意味からも『専用バック』の利用は有効。パック自体に、水が溜まる構造では、逆に利用目的に合致せず。
他からの代用品を使うのであれば、水抜き等は自分で工夫しておいた方が良い。

サイド素材が、メッシュで、底部に『水抜き』が、施されているタイプならばキャニオニングでの使用に適している。

完全防水パックを『ロ−プ用』に求める必要はない。
Canyoning Rucksack
ラッペル(懸垂下降)専用・補助用具としてのロ−プ・パック
最も、オ−ソドックスなパックへの
ロ−プ収納方法として、使用されて
いる。

欠点は、何度も一人で長距離・下降
で、この姿勢での収納を繰り返して
いると、腰が痛くなる。

ヘルメットの顎紐に、カラビナを掛け
て、ロ−プの繰り出しを助ける方法
を使う人も多い。
短いロ−プの場合は、肩にロ−プを
掛けて、繰り出し収納する方法も
一般的だ。

最も、労力が少なくて済む方法は
意外に簡単。
コレまで『クライミング・ジャンル』では、ロ−プを洗うという事は
多くのクライマ−は、意識的に避けて来たようだ。
クライミング・ロ−プの『メンテナン』と言う項目も、正しい知識と方法
が、知られ出したのも最近なので『ロ−プ洗浄・用具』を所有して実際
に使用しているという人も、少ない。

『ケイバ−』は、基本的に使用するロ−プが現場で頻繁に汚れ。下降
器具の磨耗・消耗が泥や砂を付着した『ロ−プ状態』で、ある事を長年
の経験から、知っていたので以前から使用したロ−プの点検や事後の
メンテナンスに関しての、注意が基本だったので、この種の専用用具
が登場する前から、ロ−プ洗浄を行っていた。

似たような使用環境・状態になる事が多い。我国の『沢登り』では
そういった『注意点』や『メンテナンス』意識が、非常に低くて本格的な
クライミングとは違って、厳しい墜落状態や安全に関する知識や、自分
達が行う『活動』で、より積極的にクライミング・ロ−プの性能を駆使して
課題に、立向かう『意欲』にも、やや乏しかったので、更に使用ロ−プ
に関しての、メンテナンス意識が低かった。
中には、補助ロ−プ使用が『沢での活動』の基本とまで公表する人達
も、多くて・ロ−プ強度そのものを理解していないと思える、意見を雑誌
に公然と執筆する人も、存在していた。
90年代から、欧州圏では『キャニオニング・サ−ビス』の活動が盛んだ
『欧州・範囲』での、キャニオニングも地域別「スク−ルやガイド」に関しての、統括的・組織の体制が充実して来たようです。山岳(アルバィン・ガイド)の資格『認定システム』や、公的な機関に認められる専門的な『職業・能力』に関しての資格の習得・等にも、徐々にEU圏での実際の活動者・企画の主催者の、同意や総合的な範囲・了承も進んだように見えます。『Canyoning Professional』の規定も行われるような態勢となったようです。まだ、まだ日本国内の水準と安全・基準と照らし合わせて、発祥地の各国の技術やシステムを、我々は学ぶべき時期だと思います。

細径のロ−プ使用が、一般化している『クライミング』の影響と、専用ロ−プの強度や機能の向上に伴ない
『スタティック・ロ−プ』や『フロ−ティング・ロ−プ』の、性能も向上していますが、取扱い(しなやかさ)や、取扱い時の問題で、少しばかり熟練が必要なタイプの『ロ−プ』の、収納などや60m以上の長いロ−プを現場で積極的に使用する場合には、水圧抵抗の軽減や『キンク/もつれ』の回避の為に、専用の『ロ−プ・バック』の使用も、これからは増えて行きそうです。各種ロ−プ・ワ−クでの技術も、フリ−クライミングで一般化・普及している技術や用具とは目的が異なる『取扱い技術』や、注意点があるので、学び習得する必要もあるでしょう。
特に、スク−ル等での使用に適した11mm〜径の専用ロ−プ類の使用には、この種の用具の利用は、便利です。クライミング用の『フォ−ル・バック』を流用する場合には、水抜きを工夫する必要があります。
個人的に、2タイプの『フォ−ル・バック』を改造して『キャニオニング』での『インストラクタ−研修(講習)』や、初探査で入渓する2日以上の日数が要求される、現場で活用しています。一種のバック内部の『仕切り』区分け用のメッシュ生地の追加改造や、ロ−プの固定用ル−プの付属が改造点で、市販のパンチング金具を使用して『底部』に水抜き、を加えている部分が、他の人に薦める『改造箇所』ですが、100mロ−プ2本、もしくは200mロ−プ1本に、補助用ロ−プを収納できる『容量サイズ』が、個人的な活動では重宝していると言えます。
『カヤック』に、代表される乗り物・系の
渓流(ウォ−タ−・スポ−ツ)と比較しても
『キャニオニング』は純粋にシンプルな感覚
を覚える。

欧米で、近年・急速に『キャニオニング』が
浸透し、普及しているのも当然だ。

様々な国で、自然の中で、それぞれの自然
環境の中でアクティブな遊びとして、新しい
激流系のスポ−ツとして『キャニオニング』は
メデイアからも注目を集め。
新規・体験者を増加させている。
『ウォ−タ−・レスキュ−』の世界では、安全確保と『緊急時・対応の基本』として、広く教育・指導体系が確立に向かい、普及が進展している技術項目で、最も『必携・基本の用具』の、一つが俗に『スロ−・バック/セット』だが、キャニオニングでの積極的な使用には、現在強度が向上してはいるが、メイン・ロ−プとして使うのは間違い。予備的、又は補助的に、そして技術を理解、使用できるようになって『救命』緊急時・対応、用具として活用出来る。
2006年、南紀の(某・沢)での、探査目的での下降時に入渓から、スタ−ト地点の林道まで、けっきょく最後まで持参した『ロ−プ』を使用する事無く、スロ−・バックのみで事足りた経験があったが、これはダイブ中心のコ−スだったからで、軽量化を過度に意識しすぎての利用には、危険が含まれる。
個人的に『ファイン・トラック社』が、最初に製造・販売を開始した頃に、試供品として頂戴した『ゴ−ジュ・バッグ25モデル』を、付属してもらった『クイックレスキュ−ベルト』と、共に愛用しています。フロ−ティング・ロ−プ6・5mm×25mで、最も早い時期から『ダイニ−マ−・コア』採用の高強度モデル。