製作・進行中 クライミングギア |
『カラビナ』は、これまでならば各社・個別に様々なタイプの物を 自由に選んで、一つだけ購入する事が出来た用具だったが、最近 例外的に他の、器具・用具とセット販売されて、そのカラビナだけを 購入する事が出来ない物も現れた。 (上・写真)の環付きカラビナの反転を防止し、より安全性を高めた 樹脂製のゲ−ト・ロック・カバ−付属のHMSタイプのカラビナも販売 初期には、単体での購入が可能だったのに、最近では別個の確保 器具との組み合わせでしか、販売しない記述が書かれている。 実際は、購入できるがカタログ等に、そう記述する事が怪訝。 実際面で危険な要素を含んだ『行為・遊び』と、販売会社から製造側 メ−カ−までが、販売時点での『注意』を消費者に喚起している、現実 の中に、より安全性を高めた用具を、販売戦略で消費者に選択の自由 を疎外する、これは商売上の道徳や、社会的な安全・価値への啓蒙に 明らかに、抵触・意識の逆行ではないのだろうか? |
国内での初期の『紹介例』にイタリアから来日したプロガイド J・ベルト−ネ氏からの、技術紹介という部分が強調された 理由と、登山雑誌での技術・紹介や解説、そして一部のメ−カ− の少しばかり、作為的なのか、それとも勉強不測の証明か? 『ベルト−ネ・ヒッチ』や『イタリアン・フリ−クション・ヒッチ』等の 日本以外では、あまり通じそうも無い用語で、技術や専用カラビナ を説明していた時代があった。 『カラビナ』は、ご存知の様にドイツ語で。HMSカラビナも当然なが ら、正式には『ハルグマストヴルフ・ジッヒャ−.ルング・カラビナと 呼ぶのが正解。正し、記載したカタカナでの表記が、正しいか私には 自信はありません。取り敢えず、半マストと呼ばれた=ハルブマスト クノ−テルと共に、日本では和訳に間違いが多かったり、和製・英・日 独・仏・伊の混合での用具・技術の用語が多い。 |
技術解説にも『HMSカラビナと半マスト』の技術に関しては、初期から少し、カラビナ・メ−カ−の宣伝や広告に、クライマ−側の技術と知識体験が付いていけなかった頃には、専用カラビナが無ければ半マスト制動でのカラビナによる、ロ−プ制動は不可能の様に思い込んでいる人も、多く、他の用具の発展、開発期間と同じく、各種・用具には基本形タイプは存在する事が、多いのを知らない人も多い。 (右・写真)のエ−デルリッド社・製品は、ロ−プ製造メ−カ−の製品らしく様々なタイプのカラビナで、無理なく『半マスト』制動を可能としている。 シングル・ダブル・ロ−プでの利用が可能だった点に、当時としては秀逸なアイデアと機能が、見て取れて、私は愛用していました。 この種の日本国内には、殆ど情報も用具そのものが入荷しなかった用具には、意外と良い物が多い。 |
(右・写真)の変形タイプのエイトカンは、90年代の後半に、それま での単純な『円形タイプ形状』の、使い勝手の改良と応用技術の発展から誕生した、幾つもの変形タイプの一つで、特徴的なデザイン。 個人的には、最も愛用期間が長い『ラッペル・ディバイス』の一つ。 現地で購入して、クライミング以外のジャンルでも、使用頻度は高かった。『ビレイ・ディバイス』と同じ、発想で使用するクライミング・ロ−プ径により、2種類のタイプで発売されていた点に、時代を先取りした感覚を見たが、日本国内での使用者は多くは、無いようだ。 店頭で(関西・範囲)で、あまり見ない用具でもあった。 |
個人的には『PIRANA』は、使い易い下降器具だと思う。 これまでの、改良的な発展で機能面が向上して来た、この種の 下降器具の中で、器具をハ−ネス・セットの『安全環付きカラビナ』 から、外す事無く『下降器具』に、ロ−プを通す事が出来て間違って 下降器具・本体を、落す(紛失)する危険性が無くなった。 ロ−プ・コントロ−ル(制動力)の、変更も同じ様にカラビナから、器具 を外す事無く、換えられる機能も実は現場では、有効。 メ−カ−利点の、同社・製品ラインナップの専用タイプのカラビナでしか、この『下降器具』に適合・使用できないのは不満。 小型タイプのHMSカラビナと、大型に類するウイリアム等のカラビナ 以外では、現実的には使用できない設定。基本的には、使用に問題 は生じないのだが、カラビナが下降器具と完全に、密着・固定される ので、現場でカラビナ単体での使用が行い辛く、携帯時の「かさ」が 大きくて、ひっかかり・要するに邪魔だ。 反面、誤った使用方法を防ぐ目的には、この機能面の独自性は充分に機能しているので、初級レベルから技術を学び始めている人達には、機能の安心度は高い。視認・確認も行いやすいのは利点。 少し、素材・金属の磨耗、消耗に関しては他の類似品と比較して弱いように感じる。 国内・入荷品の最も、初期品を購入・使用していたが、キャニオニング現場で参加者が、誤って滝上から落として・紛失。 (右・写真)の、物は2代目・購入の使用品。 スク−ル実施ガイドなので、夏期間だけでの使用・距離だけで充分に使用インプレッションが書ける。2年間で使用・高距は1000mを越えている。 |
実用的な『軽量アッセンダ-』として、長年・特に愛用しています。 入荷量が少ないので、使用者は少なく、購入は現時点で難しくなって来ましたが、米国のクライミング雑誌などでは頻繁に『広告』を見ますから、取り寄せ購入での使用は可能。 チタン・モデルの代表的な海外メ−カ−で、アッセンダ−以外の用具 にも気になる製品を製造しています。 (右・写真)のアッセンダ−は、無駄な部分は一切・加えられていないハンドル無の、軽量タイプ。カム機能もスム−ズで使用感覚は良好。個人的に、最も携帯・持参する頻度の高い愛用品なので、数年 ごとに、いつのまにか私の手元から消えて行く? それゆえ、何度も同一器具を購入。(MCS刻印・打ち品) 返却・返したい方は、無記名の郵送で、どうぞ。 |
一般的に『リギング・プレ−ト』と呼ばれる、この単純・シンプルなフォルムを持った平板(プレ−ト)は『ビッグ・ウォ−ル・クライミングや複雑なレスキュ−現場』での利用・使用から必然的に生み出された。利用範囲は主に、そういった特殊な状況やコンディションで使用されると、説明されているので通常のクライミングやキャニオニングで使う必要性や要求は無いと、考えられるが。私は以前から、この種の『用具』を国内でのクライミング・スク−ルや山岳でのル−ト・クライミング・ガイド時にも、積極的に利用・使用して来た経験を持っていて。最近では、主に多人数で実施する機会が、増えた『キャニオニング・スク−ル』では、頻繁に、そして積極的に使用する『用具』だ。(下・写真)の小型タイプは、最近(2006年5月)・購入したばかりの最新モデル。 2006年11月に、このタイプで更に小型・軽量な物が入荷できると連絡が入ったので、それでは色違いで2個 購入しますと、連絡・注文。しかし、まだ入荷しないらしい。Monday, January 22, 2007 |
製品化されている数少ない『専用・用具』基本的な原型は、1970年代・前期に東欧圏のケイバ−達が 『システム化を完成』させて、システムに適合するハ−ネス類も、製作・使用していた。米国でも同種の ユマ−リング・システムを使用しているグル−プ・個人に、やはりケイバ−が多いが、賢明なビッグ・ウォ−ル・クライマ−も、いち早く、この効率的で労力が軽減できる、同一システム・技術を使用している。 |
私の様に、初期段階からガイド以外の、プライベ−ト時間の多くをソロ・クライミングで過ごす機会に恵まれているクライマ−には、基本的な『ソロ・クライミング・システム』の中での、壁の登り返しや装備類の 回収・作業。本格的なクライミング・ル−ト上でのガイド活動で、必要に迫られる『技術&システム』 一般的なマニュアル・80年代・方式の「ユマ−リング」は、応用技術の一種で。利用範囲としては空中 に出る様な状況ならば、この、古くても実は、新しい、このシステム・用具利用での労働を選択する。 システムとしては、幾分かは複雑に見え。用具も通常のシステムより一つ、増えるが労力の軽減と共に スピ−ド・アップを考えれば、何も問題は生じない。 個人的には、フット・ル−プの形状に改良と工夫を求めたい。冬季の使用では、どうしてもアイゼンとの 接触で、消耗が激しく。誤ってスパイクでの損傷も考えれば、交換用に簡単に、取り替えられるならば、ワイヤ−・タイプが、あっても良さそうだ。 |
ハンドル部の破損による、実際のクライミング中の事故から『応急的・処置』としてヘッド部分からテ−プスリング等で補強すると言う手段で、対応して使用しているクライマ−が多い『ユマ−ル』に関しては、その後に根本的な構造の変更や、素材面を含めて完全に改良されたと言う報告は聞いていない。その辺りの『問題』に関して、知らないのと知っているのとでは『安全基準』に対しての、意識面での大きな差異が生じていてる。 基本形の『タイプ』が、市場に出て数多くの使用者が存在している『クラシックなギア』として見る『ユマ−ル』は 安全性能に関して、私は講習生に使用を薦められる用具の基準に適合していない。 |
『クロッグ』『コング』と形状的にも、基本の構造(機能)も非常に似通った『用具』として改良と改善が進んで来た『ハンドル付きアッセンダ−』としては、(下・写真)タイプが最も世界中のクライマ−とケイバ−に使用されている。『ユマ−マ−リング』と言う、用具の使用から生まれた『技術・用語』まで誕生した、最も古いタイプの用具としての『ユマ−ル』を推薦し、信頼出来る唯一の『アッセンダ−』とする理由は現在では無くなった。 |
(下・写真)四国でのキャニオニング系レスキュ−研修会で使用するために2006年9月に新規購入した
各種ギア類。滑車(プ−リ−)がカラビナ本体に組み込まれているDMMの最新モデルは、各種の救助系
技術で、様々に使える。
緊急時・利用ばかりでなく常時・携帯が必要な小型ナイフで、最近・購入したTRANGOは使い易い
『PAS=パ−ソナル・アンカ−・システム』 一般的に使用者が多い『ディジ−・チェ−ン』とは基本的に違う 一つ一つの『輪=ル−プ』がクイックドロ−スリングと同程度の 強度を有しているので、最も安全に使用する事が出来てアンカ− ポィント等で素早く『分散加重システム』での自己確保(セルフ・ビレ−) をセッティングしたり、スタンディグの位置・高さを安全かつ素早く変更 出来るので、通常タイプのディジ−・チェ−ンよりも使い勝手が良くて 私は、通常のクライミングでは愛用している。 市販品は一種類で、個人的には少し長さの長いタイプも欲しいとは思う。 |
用具・装備(特にクライミング用)は、完全な消耗品 使用限界や、耐久性能を過度に見積もる心理的な 危険と、まだ・使えるという楽観的な感覚は危ない。 |