真夏に使用している快適テント |
長年に渡って、主に『山岳用テント』をオ−ト・キャンプ・スタイルでも流用して来たので、真夏の海岸や関西周辺から四国や和歌山・奈良県などの、それほど標高の高くない山域や河川・周辺での『キャンプ』には、かなりウンザリして来た経験が多い。高湿多雨の気候の日本しかも、西日本の海岸や低山域でのキャンプの蒸し暑さや、風のピタリと止まった夜の不快さ、そういった不快の原因の最大の理由は『テント』そのものの性能や機能の問題が大きい。リビング・シェルタ−やメッシュのスクリ−ン・テント類は確かに夕刻からの食事には、蚊や蛾の侵入には防御の役には立ち、風さえあれば少しは、ましなのだが風の無い日中には、時として無力なタイプが多い。強烈な日光を反射する銀面フライ・シ−トの利用も一つの、選択方法だったので『テント』そのものに、充分な空間や高さがあって『シェルタ−範囲の空間』よりも一回り大きくて、生地に太陽光線を反射するような素材が使われていて、涼しく過ごせる大型テントを探していた。探せば、あるもので、大きさも充分で希望していた要素を持った『特大サイズのド−ム・テント』を2006年の夏に購入して、日本海でのシュノ−ケルを楽しむキャンプから実際に使用し始めた。この時も、海岸から離れた段上のキャンプ・サイトで無風状態が続き、夜間の蒸し暑さも、かなり厳しかったので新規に購入した、この『大型ド−ム・テント』の利点や機能面での快適性が実証できた。ただし、このド−ム・テントは一般のキャンプで使うのには収納時の大きさや重量が問題で、防水・耐水圧も規格が低く、高さがあるので強風や悪天候時には使えそうに無い。しかし中にテ−ブル・セットを持ち込み『簡易ベット』を4台、設置しても広さは充分なので真夏のキャンプには快適だった。しかも5面に『フル・メッシュ&クロ−ズド・パネル』なので換気は最高レベル。 |
これまでに2人〜6人、収容程度の吊り下げタイプのフレ−ム・ド−ムの『フル・メッシュ』テントを使っていたが、やはり真夏の河原で快適さを感じなかったので、この『大型ド−ム』は、使い方を間違えなければ、かなり優秀なキャンプ・テントだと思えた。製品は『アルペン・オリジナルの大型ワンタッチ・タイブ゜/SF6017BOT』 (SOUTHFIELD) テント本体の生地がポリエステル防水加工の対水圧1000mmと言うのは、専用の『フライ・シ−ト』が用意されていない事を考えれば、日本の気候やキャンプ・シ−ンを考慮すれば『防水性能』としては、低い。 この『大型ド−ム・テント』の利点は、設営の簡単さと『紫外線・防護のシルバ−・コ−ティング』に、5面のパネルのメッシュによる抜群の換気機能と思える。特に『直射日光を反射する生地』の、紫外線97%カットと明記されている性能が最大の購入動機だった。 使用感覚も、この反射率の良さと天井部の高さと、フルメッシュ・パネルによる内部の涼しさだった。 以前に使用していた『大型のロッジタイプ・スクリ−ン』よりも、格段に真夏の使用は快適だった。 各パネル面は一般的なド−ム・テントに比較して、かなり大型で『ひさし使用時』に角度を変えてセッティングすると、日差しや降雨を遮れてテント内部の開放感も良好。又、すべてのフラップとメッシュ・パネルを巻き上げると、他には無い出入りの用意さで荷物の出し入れから、キッチン・スペ−ス等のレイアウトが自由に行えて、スペ−スが限定されるテント設営地を有効に使用できる。 登山用のテントには少ない『透明なPVCウィンドウ』は、降雨の影響を受けず外部の確認も可能で、非常に『採光性に優れている』この透明な『窓』の下には、小物用の収納ポケットが付属していて、便利だ。天井部には開閉自在の『ベンチレ−ション』が付属していて、通気性の向上が図られている、ただし設営後の開閉は天井高さが『270cm』も、あるので不便だという欠点もある。 類似品にはクロスタ−の製品もあるが、価格的には『アルペン』が安いようだ。最大高さ270cmの天井は、この種のド−ム・テントの中でも群を抜く高さで、内部の開放感は中々のものだ。家族キャンプ用と言うより、野外イベント等に向いた大きさなのかも知れない。全てのフレ−ムがハブで連結されているので2人から3人で、組み立てるのと、とても簡単に設営できる。逆に一人だとフレ−ムに無理な力が、かかるかも知れない。裏面に『シルバ−・コ−ティング処理』厳しい直射日光からの暑さを、充分に軽減してくれる。テント・フレ−ムの直径は11mmのFRP・ワンタッチ・フレ−ムでファイバ−・グラス製だと思うので、軽いが強度を過度に期待できそうに無い。、曲げ角度の範囲では充分な強度を有しているようだが、強風時の変形には構造上と、大きさで弱いと見えた。耐水圧が1000mmと言うのも少し不足だろう。長期使用には不安がありそうだ。重量が約20Kgというのも、一般的な使用範囲とは言えない。それでも個人的には利用時期には愛用している。この大型テントでの生活・利用には、やはり『ベッド』が似合う。 価格は、他の『大型ド−ム・テント類』と比較すれば、かなり安価な方だ。 |
80年代から『シェラデザィン社の各種テント』を使用して来た。現在5種類のシェラのド−ム・タイプのテントを所有していて、まだ使えるのが3張り。中でも愛用しているのが『ストレッチ・ド−ム』と、ワン・サイズ大きな『プレリュ−ド』そして、山でも使っていた『小型タイプのコンバ−チブル』最近も、一ヶ月ほど北海道に一人で渓流釣りを楽しみに、出かけた時のキャンプでフライ・シ−トを外して、SPのボロボロまで使ったタ−プを組み合わせた、お気に入りのスタイルで使用していた。このスタイルが、お気に入り。テントの色がホワイトなので、明るくて快適、開放感も良い。防水性は落ちていてもタ−プと組み合わせて、別段・降雨で問題も発生しない。 |
個人的には、このタイプの設営が容易で充分な内部空間を有していて、プライバシ−も守れる大型ド−ム・テントが、緊急災害時の『施設避難所の個別スペ−ス』として、活用されれば長く辛い避難生活でのストレスも、かなり軽減できると感じた。野外用の価格が異常に高額で『生活スペ−スやプライバシ−』何よりも、機能に疑いを感じている『怪しい緊急時用?各種・大型テント』よりも、価格は比べようも無く安くて、室内設置なら耐久強度にも不安が無い『この種の野外用テント』の流用・使用は充分に、利用可能だとも思える。 基本的に『キャンプ使用』での連続・使用や野外での長期利用よりも、野外イベントや類似した企画などでの短期使用に最も適した機能・構造を持った『テント』なので、キャンプに最も適した『空間』とも言い難い。最大の利点は大きさと、設営と撤収の容易さ、紫外線からの防御に内部空間の広さと高い天井部を生かした開放感や真夏の使用に適した構造だろう。私は『真夏専用』として利用している。 |
80年代には国産の『DAX社』を含めて、幾つかのメ−カ−が真夏の使用に有効だ゜った『シルバ−・コ−ティング生地』の『ツエルト』や『テント用のフライ・シ−ト』『大型タ−プ』が、数種類から選択・購入できて、重量的には増加するが厳しい直射日光が問題となる、真夏のキャンプ・ベ−スや海岸線を巡るシ−カヤックの旅の『キャンプ』では有効活用していた。このタイプの生地で製造された『タ−プ』は、現在では少なく、海外輸入品には良い物が入荷しているのに、国産品は減少。個人的には、より改良された製品が出て欲しいと思っている。 (下・写真)真夏の『日本海ツア−』で、モンベル社のム−ン・ライトX型テントに被せた、銀面タ−プの使用例。 |
真夏の海岸で使用する『サンシェ−ド』を、これまでに数種類は使用して来たが、フレ−ム構造の既製品は少し子供用タイプに見えるし、フォルムも気に入らなかった。設置後の日陰の角度の調整や、空間の狭さも問題で、最近は小型タイプの、この種類の『タ−プ』を愛用している。 (下・写真)は、国産のSP社製『ペンタ』と呼ばれている小型タ−プ。 遮光性が格別、優れている訳ではなくデザィンにオリジナルな部分を感じる訳でもないが、組み合わせるテントや他の小型ド−ム・テントとの使用で、購入・使用している。シ−カヤック・ツア−等では『ファイン・トラック製品』を只今、愛用中。 |
『オリジナル・モデル』は、トモミツさんが考案した世界初の『吊り下げ方式』に、当時としては他にアメリカで似通ったシステムが、発案されたばかりの『Aフレ−ム・テンション』二組でド−ム形状として使用できる現在でも最も、簡単に設営できる優れたテント。国産で愛用者も多いが、個人的に山岳・範囲で利用する事は、滅多に無く、短期で移動を繰り返す車でのキャンプや数日間のカヤックの旅で、永く使っている。 ハ−ドな環境で使うタイプではないが、意外と冬でも使用していた。海外での長期滞在キャンプでも使った経験があるが、換気性能に劣る。一時期、テント本体をフル・メッシュとしたタイプが市販されたが、短期間で販売も停止したようで、真夏に使うのには特筆すべき優秀性がある訳ではない。 (下・写真)震災の翌年に、二ヶ月ほど北海道でガイド業務と個人的な遊びで、キャンプ生活を続けていた時に『チミケップ湖の畔のキャンプ場』で、このテントを使っている。 『プロトタイプのA型フレ−ムを二組、交差させた新型テント』を、公園での試し張り、から穂高での利用で借受けてから、随分の長い年数、このセッティングに関しては、他に例が無いほど簡単なテントを使って来たが、個人的にデザィン・外観上の『天幕としての美しさ?』審美的に好感が持てるかと言う、部分では、正直な感想としては、特別、好きなテントとは思っていない。 発売以来の年数を考えれば、殆ど改良・改善された箇所がないと言うのも、一時期だけ市販された別売の『オ−ル・メッシュ・テント本体』が、僅かな期間で製造中止となり、販売されなくなった事も含めて、このテントには、メ−カ-と言うべきだが、個人的には不満が多いのも事実だ。価格=性能・使い勝手から、考えれば他の異常な価格帯の、首を傾げたくなる『製品/テント類』と、比較すれば、かなり良い『テント』なのだが、フライシ−トの大きさや、ユ−ザ-・ニ−ズの声が、いつまでたっても反映されない部分などで、発売年数の長さから考えて、つい文句が言いたくなるテントなのだ。 |
充分な天井高さ、余裕の空間スペ−スと合間って、テント内での炊事で気楽に『炭火グリル』も楽しめる。