『六甲山・冬の風物詩』凍る滝・観賞ハイキング・コ−ス特選ガイド&アドバイス
普及度の高い『ハイキング・マップ』の付属資料や他、情報にも様々な間違いが多く。久しく、忘れられていた冬季限定の絶好の『凍る滝・観賞コ−ス』を私が、新聞企画やTV取材で連続して紹介した結果。最近では近畿・阪神圏内の冬のハイキング定番・人気コ−スとして広く知られて。毎冬、このコ−ス周辺は混雑する様になりだした。きっかけの一つ。『連載執筆・時に紹介記事を書いた』凍る滝・情報。
市販品の中でも、最もハイキング愛好家に普及している『ハイキング用・地図』裏面の情報記載にも
『滝・名称』が間違って記載されていたり、そういった混乱も含めて正しい知識・情報が伝わっていなかった。この『下記・写真』説明も『滝の名称が間違っている』何度か、出版社に連絡したが何年、経っても修正しない。
『正しい名称は・七曲滝』=記載されている『くも滝』は別の場所にある。
『七曲滝』
六甲山(山頂)から、北側に流れ下る。幾つかの水流・沢筋が有馬の上流「湯桶谷」合流点、辺りを「扇の要」として広げた地形の中に、点在する『滝群』を俗に『有馬四十八滝』と呼んでいる。地名の、ゆわれ・名称の起源説には幾つもの解釈が存在していて、古くから縁起が良く、数の多い字としての
『八』と、多段・数の多さを表す『四十』を、組み合わせた『四十八』は他地域でも数多く使われているので、その辺りが有馬の滝群にも使われたのでは、無いでしょうか。

『七曲滝』に、関しても『八』より少ない、水流が折れ曲がる様相を称して、「七」の文字と『曲』の文字を使用したとも思われますが、古典的な資料や文献から導き出した起源・説明ではありません。数ある、説や解釈の中の一つとして私が思う解釈です。

戦後から神戸周辺のクライマ−・登山者が岩雪の山々に憧れを抱いて練習場所として利用して来た『表・六甲山の芦屋ロック・ガ−デン』と対比する形で『裏・六甲山の有馬上流域』の狭い範囲の沢筋と滝群を『アイス・ガ−デン』と呼び、少数のクライマ−は『百間滝』結氷時に本格的な氷瀑として、カッテイング等の基礎的な『氷雪技術』の練磨の舞台としても使われていた。

交通網も発達し。高度経済・成長後には氷雪の山へのアプロ−チは精神的にも、物理的にも近くなり。この種類の低山域の氷結・渓流と滝の存在も、いつしか忘れられたられた感があったが。中高年者・層の登山者が身近な「六甲山」で、四季を問わず活発に活動するようになり、装備面も充実し。

以前の本格的な登山を指向していた登山者が、精神的に
『冬の谷=危険』練習や経験が必要。
そういった抑制的な感覚や山の常識を保っていたのが、徐々に薄れ出し『情報』も簡単に、得られる事から『凍る滝・観賞ハイキング』時として見事な自然の、造形美や雪山気分を堪能できる、手軽な『場所』として、以前に呼び習わされていた『有馬・四十八滝=アイス・ガ−デン』は、恰好のコ−ス・エリアとして近年では、ツア−登山者が殺到する程の、人気ある冬の定番コ−スとして知られ出した。

氷結『状態の目安』この「写真」状態
を星印表記で『6段階の3星』としている。
星1表記 薄氷・氷結開始
星2表記 ツララ形成開始
星3表記 ツララ間が連結凍結
星4表記 左壁の全面結氷
星5表記 厚さと幅も氷瀑形成中
星6表記 全面(結氷)氷瀑状態
東西に長く、伸びる六甲山系では瀬戸内海・側(神戸側)は、冬季の晴天率も高くて降雪は少なく、積雪があっても日陰の谷筋にしか雪が残る事は少ない。逆に、東西に伸びる「山系」の中でも『六甲山頂部』から、西側山系にかけての北面(北側・斜面)の谷筋は、終日・日陰になる事も多く、気温も低い。日本海側からの雪雲の一部は、六甲山斜面で一部は、下降気流として寒気を残し、壁(滝)が狭い渓流の中で水流を凍らす。特に、渓流内の滝場・上流範囲に広く降雪し、渓流・水流に雪が混じり、全体的に谷を冷やすと滝の氷結を早める。そういった条件は、気温だけでは判断できず、風向や寒気の流入状態が判断の目安ともなる。

例年『凍る滝』を目的の観賞ハイキングに入渓(入山)するならば、時期の目安は年が明けた1月中旬から2月初旬・期間が最適期の目安です。時期の範囲は、他の『氷瀑・環境』で知られる場所とは違って、寒気の南下時期を外れると。最適期と呼ばれている『期間』でも、氷結が崩れていたり、全く『氷結』していない場合も在りますから、注意が必要です。せっかく、遠方から来られて、期待していた『凍る滝』を目に出来ないと、時間も惜しく楽しみも半減してしまうでしょうから、事前の『気象予報』での、寒気状況や天候ぐらいは、細かく確認しておきましょう。

前夜の『気象通報・予報』確認は、氷結予測・以前に登山・ハイキング活動を行う者の常識です。必ず、注意報や危険範囲の予報が、出ていないかは確認して下さい。
私が、独自に六甲山の氷結『滝』の状態を表す目安・表記で使用している『星グレ−ド表記』で三ツ星・状態ガイド依頼・業務で1999年2月にTV映像で、紹介された時の「凍る七曲滝」毎回、ある程度・状態が良い時にしか人を連れて入渓しない。この前後に6回ほど参加者と楽しんだ。

ツララが滝『左右の壁』に形成され、連結し全面を覆うように発達している時に、降雪があり、雪が付着すると発達が早まりますが、気温が緩み流れ出すと、氷結は全体に崩れてしまいますから、気温の状態と風向きが、この頃には街にいても気になる時期です。

一つ星・状態から。三ツ星
状態への移行は早くて2日間。

みぞれ交じりの降雪後に
急激な寒気流入で、一夜に
して三ツ星状態になった事が
あります。

古くは1950年代に、当時の氷雪対応『登山装備』で、裏六甲の『アイス・ガ−デン』で、技術を磨いていた登山者は、主に『百間滝』を利用していた。理由は滝最上部(落口)が、安定していて練習用にザイル
(クライミング・ロ−プ)を持ち込み、使用する事が容易だったからだ。当時の技術と意識で、氷瀑をリ−ド・クライムの対象として見て、挑戦するには危険性が高過ぎたようだが、果敢に挑戦していた。
挑戦しようと考えたクライマ−は、きっと存在していたと私は思う。いつの時代でも、そういった先進的・先鋭的なクライマ−は、いるものだから。

『七曲滝』から、スタ−トする『有馬アイス・ガ−デン巡りコ−ス』の全体を知る者も、今では少なくなってしまい。古典派が残してくれた、初期の踏み跡は消えた。残念な事に、最も初期の「コ−ス」は、急激に増築・増設された『砂防堰堤』により、渓流内が分断されて一部の『滝』も、存在しなくなってしまい。
上流域を縦横に、連結・つないでいたコ−スも失われたが、私は時折、そういった古典派コ−スを積雪のある期間のみ、講習参加者を連れて歩いている。ひよっこりと、誰でも歩ける『遊歩・ハイキング道』へ出て来る私達を驚いて見ている人達も多いが、彼らが立ち入れる範囲のコ−ス内容ではない。堰堤を巻くために、ある程度の技術や基本のコ−スを知っていなければ、全体を楽しめないからだ。

一般の方は、最も無難な『七曲滝』を見て、元来た道に戻り。一般道を上がってから、『百間滝』に向う、切り開かれ、判りやすくなっている小径から、次ぎの『滝』下に出て。水流に添って下り、白石滝の下から無難なコ−スを歩いて、紅葉谷・合流点に戻って有馬に下りるのが良いでしょう。
『アイス・ガ−デン』周遊コ−スは、更に数多くの滝を見て、滝上にも出て支尾根を巻き上がったり、路岩を突破。急傾斜を上りきったり、変化に富み。様々な条件を克服して楽しめる『裏六甲の中でも、一級品のコ−ス』内容。

近年では、最も氷結時期が早い『七曲滝』情報でしょう。例年にない、異常とも言える寒気の南下・流入で日本海側の各地に記録的な、大雪が降り出した頃に。すぐに、予感しました。予測日時も、ぴったり。神戸新聞社の懇意にしている、記者とは同じ年、年明けにも取材同行ガイドを依頼されていて、二人で確認に入渓。
予想通りの『早い時期の氷結・滝』を撮影して来ました。12月中旬としては、珍しい氷結です。
同じ有馬アイス・ガ−デンの中にあって『七曲滝』が、少しばかり有名になり過ぎたので、この古くから著名で氷瀑・凍る滝としては、過去には名の知られていた『百間滝』が、映像などで紹介される、機会は減ってしまったが、周辺の他の5滝と共に、この『滝』も時として、完全結氷に近い姿を現してくれる。『完全・結氷』と、呼べるほどに氷結・氷瀑、状態になることは、滅多にないので、もし・そういった条件に巡り合えたら幸運と言えるでしょう。私の経験では70年代では、特筆すべき状態ではなかったが。80年代から恒常化した温暖・暖冬条件下では2005年までに、3回しか『6星・状態の完全結氷』相応の状態を確認していない。
夏期にも、絶好の「シャワ−クライミング」を楽しめる『滝』は、ありますが。山としては、壮年期を過ぎた
「六甲山」山地・露出した斜面土は、長年の風水害・浸食により、沢筋・渓流部は特に浸食され、震災でも数多くの山肌が痛められました。

有馬の少し上流を基点として「扇の・かなめ」この、起点・箇所から広がる沢の多くにも『砂防堰堤』が多く建設・設置されていて以前は無理なく、次ぎの「滝」へ継続して歩けた箇所が、堰堤で分断。『滝』そのものが、消え失せてしまったり、美しかった景観が消失した場所も多いが、『大滝』と呼ばれ名称が知られている『滝』の多くは未だ健在であるのが救いでしょう。砂防堰堤・工事から引き継がれ山地補修・堰堤・増設で、更に工事用の用・車道が『旧・有馬ロ−プウェイ−駅=2004年から休止』より、上流まで延びている、おかげでアプロ−チは容易です。
冬季も近隣住民も散策に訪れ。最近では『凍る滝・観賞ハイカ−』で、更に賑わうようになって来た。
しっかりとした装備や防寒具に、アイゼンは絶対に必要です。

無雪期とは、全く異なる『自然』です。
積雪も、多い時には本格的な装備が
必要なほどですから、防寒着や手袋
ロングスパッツ類の用意に、登山靴
に確実に装着できる『アイゼン』は必携。

雪山・未経験者や、不安を感じる方達は信頼出来るリ−ダ−なり。このコ−スと共に、状況に対応出来る経験者と共に入山して楽しんで下さい。積雪・凍結が無い場合にも、突然の天候の変化で雪山に変貌しますから、最低限の『装備・用具』の準備と携帯は入山の必要条件です。

クライミング・ロ−プに、よる『確保』が必要な、アイス・ガ−デン周遊コ−スや『七曲滝』等の、大滝・上部へ続くコ−スを通過、コ−スとして利用する場合は、山域・コ−スを熟知した経験者の同行が望ましい。ハイキング・マップ等でのコ−ス・現在地の把握は難しいので、初心者レベルの方は『滝観賞』後には、一般ハイキング道に戻られるのが無難です。『アイゼン』に関しては、基本的に4本(爪=スパイク)タイプは、氷結渓流コ−スには向かない。岩場の通過や露出した川原の石を歩くのには軽登山靴と軽アイゼンの使用には、無理があります。無理を通して、歩けますが、それは雪山・冬の谷に入山する『正しい方法』では、ありません。裏・六甲山・程度と甘く見たり、判断している時点で貴方は『山で間違った選択』を行い、一歩・危険に近づいています。
時として、膝下ていどまでの積雪が、ある場合もありますし、全く
コ−ス内に、雪が積もっていない場合もありますが『凍る滝・観賞』
目的で、は入渓・入山する時期には凍結箇所や凍って、滑りやすい
箇所を通過するので、決して安易な装備と気持ちで、谷中に入って
はいけません。運動靴や、それに類する靴だけでの入山は論外。

冬季期間の入渓には、必ず靴底の安定した登山靴とアイゼンを用意
して歩かなければ、なりません。手袋も必携品の一つです。

有馬から、紅葉谷(合流点)を経て『七曲滝』入谷・入口までは
迷うような場所はありません。以前には、無かった道標(杭)も設置
されていますから、特別な問題も無く『滝』へ向えます。
谷中に入るまでにコ−スは二通り。一つは古くから使われていた
滝横を固定された鎖やロ−プを、補助に使えるトラバ−ス・コ−スです

スリップの危険がある箇所には、私が補助用にロ−プと鎖を設置し
てあり定期的に補修・作業も行っていますが、残置物の使用は使用
者の確認と責任で、利用して下さい。


2008年ころからでしょうか?私が設置したロ−プ類や鎖を、撤去して作業用ロ−プ等と、取替えて行く人が現れたようですし、勝手に残置した固定ロ−プ類を撤去、回収していく人も現れ出しました。理由などは全く、不明です

この「箇所」を、更に巻く為に上部の斜面を切り崩して新しいコ−スを
新設した人達が、いて。この10年ほどは利用者が増加。

個人的には、この新しく切り開かれた『小径』は基本的に、間違ったコ−ス設定とは思います。渓内を登れない、登らない人達の為に、滝横に拓かれた『巻き道』の、更に、『巻き道』を造り始めたら、次には、更に初心者が、より簡単で楽な『道・小径』を造る事に歯止めは、無くなります。より楽なコ−スの必要な人が、自分達の都合で、勝手気ままに山中にコ−スを、切り開くのは論理的に考えても、自然環境の破壊から考えても、問題は大きい。

『出来てしまった道は、仕方ない』そんな風に、誤魔化して使っている人達の意見に、従えば以降の問題を制止する方法も失われてしまいます。せめて「山の世界」ぐらいは、駄目な事は、駄目と言いたいものです。現実的に見て、たった10年ほどの期間で、この山上を巻いて滝横を通過しない『巻き道』の利用者が増えたので、山腹斜面が完全に、踏み荒らされて、急傾斜部の土砂の流出が、将来は危険な状態にも、なりそうです。
有馬『アイス・ガ−デン』内の各、凍る滝にはシ−ズン中はハイキング目的の人達や、アマチュア写真家が、大勢・入山しています。特に、私が数多くの情報を提供した『七曲滝・百間滝』周辺は休日ともなれば滝下まで混雑する状況が生じていますから、狭い場所での通過や、ザックを置いての休息時には、お互いが譲り合って気持ちよく『自然の造形物・凍る滝』鑑賞を楽しみましょう。多人数での「場」の占有や、見苦しい行動が目立つグル−プが、分別もある大人の中高年者・層の場合は、あまりにも残念。登山経験と技術・以前の問題として、常識範囲のマナ−とモラルは学び直して、来て欲しい。先導者・リ−ダ−の質の低下も確かに問題ですが、、大人範囲として個人の資質が問題でしょう。過去13年間で、私は無謀・無知グル−プ・メンバ−の引き起こした怪我人や遭難者の救助を3回・体験しています。観光感覚での
『冬の谷ハイキング』は危険です。
私の体験基準で(五つ星)近年の氷結状況では、かなり完全氷結
「氷瀑」と呼べる状態。
『七曲滝』アイス・ガ−デン巡りコ−スの入口
滝内にクライマ−が、いる場合は落氷の危険がありますから絶対に『滝下』には、近づいてはいけません
有馬 『七曲滝』 往復コ−スガイド
入山口までの車利用者は「旧・有馬ロ−プウエィ−駅』下の駐車場に車を置いておくか、管理者に許可が得られれば、(特別な場合のみです)「駅」横の林道を更に進んで『湯桶谷』合流地点まで上がるか選択できるが、平日は工事車両も頻繁に通行する事から、途中の車道範囲に車を止める事は厳禁。積雪・凍結状態により、車道奥までの通行には注意が必要。車道「奥」の路面状態は良くないので、車高が低い乗用車での通行は薦められない。基本的に車・利用者は「駐車場」使用が無難でしょう。最奥部まで、車で上がった場合は、時として作業車の駐車で下山出来なく、なる場合も在り得ます。
一般的な入渓者の多くは、阪急『宝塚』『芦屋川』駅からバス利用で、有馬温泉に入り。温泉街を「滝の道」『有馬ロ−プウエイ−駅』に向かい。駅横の車道を上流へ。駅の入口から上に登る車道は1本道なので迷う事はありません。車道・途中に『猪の足湯』看板を見るが、一時期の湯出後に噴出が止まってしまい。今では、まず「湯」を使える事はない。平日には工事用の大型車両が、頻繁に通過する車道なので注意して、進み荒れた車道を登り切った少し開けた場所が『湯桶谷』と『紅葉谷』への分枝点。

標識に従い、石段を上って登山道へ入る。次に『紅葉谷・標識』を見る川原に出て、、右の細い水流がかっては『七曲滝』へと続く渓流コ−ス。今では砂防堰堤で下流部は寸断されて、往時の面影は消え失せている。当然、古典的な渓流内コ−スの存在も消えているので、一般向きに整備された、ハイキング道へと歩を進めるしかない。
途中、左に川原に降りて登り返す、対岸のコ−スは本流『白滝谷』と支流から上がる『百間滝』への別コ−ス。『七曲滝』へは、尾根に上がる整備道から外れずに登ろう。数箇所の折り返しを登り切ると、右側に『杭・テスリ』が設置された箇所に出て、次ぎの曲がり角を過ぎて、登山道が左に急角度で曲がる、低い『石垣』箇所に『標識』があり。ここからが『七曲滝』への入渓・地点。積雪や凍結が予測判断出来る場合は、念の為に、この安定した場所からスパッツやアイゼンを装着してから入渓しましょう。草を切り開いた小径に入ると、道は右か、左上の二つに分かれます。

左上に一端、山腹斜面に巻き上がってから谷に下るのが、最近では初心者向きのコ−スとして多くの人達に利用されていますが、本来は正規の巻き道が存在していて、無用に山地崩壊・植生を切り開いての強引な登山道の設置は感心しません。利用する側にも同じ様な責任は、あります。アイゼン歩行での斜面の現状は一目・見れば判るでしょう。
『七曲滝』下までは、渓流沿いに進むので適当に足を濡らさないように足場を選ぶ。アイゼンを装着して岩の上を歩いた経験の無い人は、特に注意しましょう。本当ならば、事前に「アイゼン歩行の技術』等も、事前練習の体験を積んでから、こういった谷コ−スに入って来るべきです。歩行補助にトレッキング(ハイキング)用ストックを利用している人達が増えましたが、巻き道や、氷結した急斜面での使用には注意が必要です。アイゼン歩行の基礎・初歩的な技術は身に付けて、冬季の登山を楽しめる様に、努力する必要はあります

防寒・防水性能の低く、アイゼンが装着し難い『ウォ−キング靴』や、踏み固められた雪面・歩行用の4本爪アイゼン等の使用で、氷結渓流や谷に入って来ることは、本来は無謀・常識外れ。冬の山を甘く見た無知・登山・失格者。連れて来た引率者は論外。このコ−スでの転落・転倒、他・事故者の急増は地元『警察署』から、シ−ズンともなれば登山道に「警告看板」が設置されるほどの状態。まず、異常な状態と思います。
『氷結・凍る滝』観賞には早朝が最適
冬季シ−ズンでも、午前9時を過ぎると、上流部・斜面には日が差し込み気温も上昇している。。自分達が谷中にいて寒くても、外的な危険は上部から引き起こされる場合は多い。そういった判断・予測が行えない者には様々な『危険』を、察知する能力や技術が決定的に、不足しているので、可能な限り、滝の氷結が早朝の寒気で守られている時間帯・条件下での観賞を薦めます。写真撮影などでの「滝・直下」での行動は素早く、出来れば落氷の危険もあるので、近寄らない事が肝心。
滝・水流「音」が、大きくなったと感じたら、特に近寄らないのが無難。

最適・時間帯は非常に短い。明るくなり出した谷・滝下には、危険が存在している事を忘れてはいけない。

『アイス・クライミング目的』のクライマ−が、滝に取り付いている場合も注意が必要。クライマ−側にも更なる注意義務は、あるが滝観賞・目的で滝下を行動しているハイカ−、登山者にも同様に『注意義務』はあります。

落氷は、時として、大きく跳ね返り、思わぬ方向や距離を飛びます。充分に注意しなければなりません。何かが、起こってから、注意しておけば・・・・
『それでは、遅い』
装備と、その他『注意事項』
積雪が全く無い場合も、ありますが基本的に『冬の谷に入る前提』での準備が基本です。
靴は、本格的な『登山靴』や、アイゼンを確実に装着・使用できる『トレッキング・ブ−ツ』が必要。
運動靴(スニ−カ−)や、街中歩行向きの靴類では絶対に入山しないように。事故者の多くは引率・リ−ダ−と共に、入山しているのに靴やアイゼンに不備・不足があった人達が大半です。

アイゼンは基本的には登山・専用品の使用が当然です。爪が多いと、危険とか「初心者」には使えないとか、無用との意見を述べている人達は引率者・リ−ダ−としての資質と能力に疑問があります。
4本爪などのタイプで充分と考えている方は、無謀登山者の一人です。

以前に、不要だったとの『体験』は、変化する自然の中では通じない根拠です。

歩行補助の為の軽いピッケル(アックス)やストック持参で、温かい飲み物を入れたテルモスや、簡単に口に入れられる御菓子と予備の手袋。コ−ス案内のガイド本や資料のコピ−と、目的場所が記載されている『地図・磁石(コンパス)』は、防水パックで持参・必携品。
書くまでもないでしょうが、自分の現在地・確認程度の『読図力』は、、学習して身に付けておくべきです

コ−ス・山域での活動が未経験の方は、初心者同士、単独での入山は、お薦めできない。
無雪期のコ−ス経験者でも、冬季には注意が必要。積雪が多い時には経験者も『危険』な場合が在り得る。
ガイド・レベルの安全性が確保・保証されていない場合の初心者・参加のグル−プ登山の場合にも、自分の判断で無理と考えるのならば、途中からでも下山した方が良いでしょう。引き返す場合は、来た道を利用する事。欲をかいて無用な『危険』を増やさない事が肝心。
『ガイド・プラン』最適状態を確認後に実施

期間中は、様々な『メディア』に情報を提供しています。

『凍る滝・観賞ハイキング』と『古典派が知るアイス・ガ−デン巡り』シ−ズン中は毎週・企画を実施しています。

短い、冬季・氷結期間ですが希望があれば、平日にも個人からグル−プまで御案内・いたします

『ガイド・プラン』は冬季・期間中は毎週・アイス・ハイキングや有馬「氷瀑ツア−」以外に、情報を公開していない最適地を参加者には紹介します。。『アイス・クライミング講習会』も、お楽しみいただけます
『六甲山系の氷瀑・情報』も、他に数多く持ちますが、全てを公表・記録を出している訳ではありません
『交通・入山アプロ−チ』

大阪方面からは名神(IC)〜中国自動車道(西宮北IC)より有馬が便利。
神戸方面からは「芦屋有料道路」経由で、六甲山を横断すると時間短縮が可能で便利なのだが、冬季の「六甲山」車道での凍結に備えた準備は必要。西宮に出て、船坂に抜けるトンネル利用も便利
積雪が予測される場合は西宮から北へ六甲山を抜ける方が良いでしょう。大阪からは、有馬への直通バスの便もあり。
一般の登山者の多くは、新開地から『神戸電鉄』利用で有馬駅も使っている。

『情報提供・問合わせ』

基本的に『冬季・凍る滝』や有馬上流域の『アイス・ガ−デン』特に『七曲滝』の氷結に関しての情報を問い合わせる機関や地域のサ−ビス部署は存在していないので、、シ−ズン中に時折テレビや新聞紙面に出る『氷結・滝の情報』を目安にするか、気象情報を頼りに、観賞・適期を自分で判断、予測するしか方法はない。
そういった方法で情報を入手する事が困難な方や、より確実性の高い『現地・情報』を、お知りになりたければプロガイド舟橋まで、連絡を頂ければ(常識的な範囲で)アドバイスを含めて、最新の情報を提供いたします。

プロフエッショナル・アルパィン・ガイド舟橋 健
0798−52−7710

古い記録・文献や私が過去、唯一・所属し個人的に誇りとして記憶を大切に保っている『神戸登攀倶楽部』メンバ−構成が創設期より、少し遅れた世代の先輩達から紹介された、神戸範囲のクライマ−達(当時1970年代の前半)から、教えて頂いたり、見せて頂いた、今では確認も困難な『古典・山岳書籍や記録集』等の、情報から判断しても表六甲山「芦屋ロックガ−デン」が、一般の登山愛好家に広く知られるられた時期から遅れて、裏六甲山と呼ばれ出した「有馬」を含む北側・山域の気候や寒さは一部の谷筋を氷結させ「凍る滝」が存在する事は知られ始めていた。その中でも『有馬・四十八滝』もしくは、冬季の『有馬アイス・ガ−デン』と呼ばれた山域・範囲の谷中「滝群」は、当時の先鋭的なアルパィン指向のクライマ−集団地域のグル−プ間での情報交換の中で滝の位置や、冬季の「氷結状況」は知られ出したと考えられる。

『神戸登攀倶楽部』の名称を利用している方を、この数年・ネット関係の記述の中で時折、見受けるようになりましたが。「クライミング・グル−プ」としての活動は残念ながら現在は行っていません。それぞれの元メンバ−は個人的な思い出と、想いを胸に秘め。記憶の中に仲間との、厳しくも楽しかった「クライミング・山」の記憶と記録を大切に保ちながら、今を生きています。活動を、再び再開する『夢』を私は個人的に思い描き、先輩達からの支援や、その時が巡って来れば可能性は残っていますが。現在『倶楽部』としての『名』を、使用して実際のクライミング活動や記録を公表している者はいない。
写真・左から、二人目が記録・写真の提供者の先輩、金山氏。右端が私です

昭和34年に85歳で他界された「塚本永暁氏」神戸徒歩会の創設・創立者。

『六甲山の凍る滝・関係の先輩達の足跡』

現在の多くのハイキング・グル−プや組織と違い、ただ単に「六甲山」を歩き、楽しむだけではなく。大正期に歩み出し、活動が始まった「六甲山」での、精力的で浪漫・溢れる様々な登山コ−スの開拓と、登山道の開発、整備を行なっていた。後に「関西徒歩会」と名称が、、変更されたが、この組織の活動時期の個人・記録(文献情報)の中にも、冬季に氷結する「裏六甲山・系」の氷瀑・関係の話題が、取り上げられていて、大正末期のRCC(ロック・クライミング・クラブ)関係の記述・情報にも、遠い欧州アルプスやヒマラヤの氷河を夢見る先輩クライマ−達の、熱き心情・発露の思いを垣間見る事が出来ます。彼等が残した、記録の中にも「裏六甲山」の、冬季に輝く『凍る滝』の話題も、あった事でしょう。

『六甲山』範囲の登山・地名、コ−ス名称には、今から考えても非常に海外・言語表記。ある種の「エキゾチズム」を感じる名称が付けられていて、特に「英語・表記」のコ−ス名称は長く残る、登山道や地形の中のポィントに多いのは、少し山慣れして六甲山・近辺の山歩きやクライミングを経験した人達には、特に愛着も持ち、他地域・山域とは歴史が違うとの自負心や誇りを、時として感じさせてくれる要因の一つ。

『六甲山』での、山歩きを長く続けて来た人には当然・当たり前の様に知られている「山史」の中で、海外から日本に来て『六甲山』を愛した人々の努力と熱意は「地名やコ−ス名称として数多く残り。『古典』と、呼べる身近な山に残る『記録』は、山の楽しみを更に深めてくれている事には感謝したいものだ。こういった価値ある登山史・情報を知らず、調べる努力もせず、何も過去を学ばずに『六甲山』関係の話題や情報を使っている、歩いている人達が最近は、あまりにも増え過ぎて個人的には本当に残念な事だと思う。

『アイス・ガ−デン』に関しても、そういった歴史的な背景や、当時の登山者・アルピニズムを求めた人々の真剣な熱意や情熱『夢』を、実現させる為に活動していた、今も残る『場所』を実際に目にして歩ける貴重な環境は大切にしたいし、文化的にも残して欲しいと思う。

『古典的な有馬・四十八滝・巡りコ−ス』

『有馬・四十八滝巡り』のコ−スを広く紹介して、多くの登山者に影響を与えた「ガイドブック・情報」は、私の知る限りでは『初版』が昭和38年7月1日・発行元が株式会社「「創元社・六甲山ハイキング」で詳しく、紹介された記述だと考えられる。それ以前に出版された他の『案内本』には、細かな内容の記述は無くて「滝」の固有名称も詳しくは書かれていなかった。同じ様に、個人・記録情報にも全体的な『案内』に満足いく記述は少なかった。
『六甲山ハイキング』には、個人情報の枠を超えた当時としては唯一の『有馬・上流範囲』の各滝・名称も詳しく記載され地図では判然としなかった『四十八滝』と、呼ばれた渓流内の全体が知られる情報となった。特に、厳冬期の『裏・六甲山』の知られていなかった『凍る滝』として『百間滝・氷瀑』が、白黒・写真で紹介されていて。氷瀑に取り付くクライマ−の姿も、当時としては非常にインパクトのが強く、刺激的であった。私も、その刺激を受けた者の一人だが、温暖化が日常的・継続的な環境の中、現在では
『六甲山ハイキング』の紙面に出た『百間滝』の完全・結氷、状態を目にする機会は少ない。それでも、この『写真』の影響は大きくて、古い世代の登山者の中には、この程度の「凍る滝」が現在でも、普通に見れると、錯覚・誤解している人達も、いるほどだから。P111から、P113までのこ−ス案内文には、現在では足を踏み入れ「滝」の正確な所在地と、位置関係を知る者も少ない『小さな滝』を含めて、大まかながらも主要な『滝・名称』は、ほぼ全てが紹介されていて当時・公的に唯一の「有馬・四十八滝」情報として、これまでに多くの登山者にコ−ス案内と探訪意欲に貢献した『ガイドブック』として知られている。

個人的に、惜しいと思えるのは、この「ガイドブック」には、僅かながらクライミング・クライマ−側への情報提供の努力が見られるのに、著者が本格的なクライマ−との接点が、無いように見える、純粋なハイキング愛好家・登山者だったので、大正末期からの『六甲山』独自・固有のクライミング系統から引き継がれて来た『アイス・クライミング』に、興味が無かったのか、情報収集も見えず。氷結環境の利用などの記述も『アイスガ−デン』の、説明も登場しなかった。
この「ガイドブック」の発刊・発売時期から『アイスガ−デン』に、関する記述・情報や記録も徐々に見られなくなり。全体コ−スを利用する者は、殆どいなくなった。各滝の正確な名称も、一部で間違えられるようになり、その例は著名な「ハイキング・マップ」の情報の中にまで、及び。混乱をきたしていて、思い込みによる勝手な看板やル−ト・コ−ス図にも、かなり・いい加減な物が出現する原因となって来た。何よりも惜しいと思うのは、各滝を、巡る周遊コ−スの存在が、『七曲滝と百間滝』のみをショ−ト・カットで簡単に結び、観光ハイキング的にしか来訪者に見られなくなって来て、本来のコ−ス存在が忘れられてしまった事が残念だ。
『アイスガ−デン概略』

俗に『有馬・四十八滝』巡りと呼ばれるのは『滝』が、氷結しない無雪期。古くは、地下足袋に草鞋の
足ごしらえで、渓流沿いに、滝を巡る一種の「渓流遡行」ジャンルで利用されて来たコ−スでしたが
『沢登りコ−ス』としての評価は低く、価値を見出す者もいなかったので沢や滝を目的としての入渓
(谷)者は、殆ど増えなかった。以前から交通至便で起点に温泉もあり、狭い範囲に「滝」も数多くあるのに本格的に滝を突破する意欲や熱意を持った者が、訪れなかったのか、私が各滝にル−トを拓くまで、夏も冬も『登攀』を含む渓流コ−スとして「場」を利用しようとする者も殆どいなかった。

反面、六甲山への比較的、容易なハイキング・コ−スが完全整備されて、現在は利用者の激減で運行
が゜時折停止して、しまう「ロ−プウェイ」も駅は有馬で、谷の入口辺りまでは未舗装だが車道であった
為、散策目的で、訪れる人達もいて、それほど深山・奥山といった雰囲気ではなかった理由で、渓流沿いの「滝」を見るだけの来訪者は以前から大勢、谷に入って来ていた。新聞記事の中の『写真』や、テレビ・ニュ−スの映像など、情報を数多く、私が提供して来たので関西では最も手軽に冬季『凍る滝』を見に行ける山・コ−スといった、安直・短絡的な来訪者を急激に増やしてしまった。

情報・発信時には、冬の谷に入る『心・構えや、注意』を、必ず出すようにしていても、自分勝手に大丈夫と思いたく、人も来れるならば私も感覚で、かなり無謀・無知なハイカ−も危険を無視して、入山しているようだ。中には、ハイキング経験も無い様な『写真撮影の目的』だけの観光客と大差ない人達も、毎冬・見受けられる。金銭や物だけではない『欲』は、人の常識や安全感覚も狂わす見本の様な方達も最近では見受けられる。特に、積雪があるのに運動靴・程度の履物にアイゼンや雪山に必要な基本・装備を何一つ持たず。現場に来てから自分が、どこに・いるのかさえ判らない様な人達を見ると本当に『危ない』と思えてしまう。

冬にも入山者が多くなったので、谷中・渓流沿いに踏み跡も増え出し「滝」と「滝」の、間を簡単に移動するための歩行道も、踏み固められ、周囲の植生も伐採されて、現在では「沢コ−ス」としての感覚が楽しめるのは「白石谷」が、残るのみとなりました。この『谷』も、徹底して「滝部分」を巻き上がり(エスケ−プ)谷中に入る事無く、山頂へ向えるコ−スが一般的で沢・滝を利用している人は少ない。又、以前ならば
「滝」を巻くのにも、それなりの技術や装備が必要だった箇所も、いつのまにか誰でもが通過できる様に固定されたロ−プが設置されたり、数多くの標識が残される風潮が、完全に一般化して来ました。同じ様な『例』は、かってはハイキング範囲でも『上級者とか熟練者・向き』とされた区分を曖昧にさせて、事故や無謀な登山者を増徴させる結果ともなって来ていて、目的の為には手段は、選ばずスタイルが横行する、あまり良くない現状を認知する、人を、山の中にも増やしてしまった様に感じます。先例は、かっては表六甲山・系の代表的な『沢コ−ス』だった『西山谷』で、登りたいからと、一時は滝横に梯子が作られたり、岩を刻む者まで現れてしまい、これは最初の悪例として現在では、芦屋ロック・ガ−デンの地獄谷・内でも更に広がった状態として見受けられる。

私と、初期のクライミング仲間が『冬季クライミング』の練習目的で、入渓(谷)し始めた1960年代・後半から1970年代に利用していた「コ−ス・順路」は、現在、殆どの滝観賞で入って来る人達とは違って、渓流内に入って水流で身体を濡らし、冬でも滝の飛沫を浴びる様な登山だった。理由は、目的が定まっていた事と、装備が貧弱・貧しかったからだが、練習・目的での入渓でも得られるものは毎回、大きかったと記憶している。
紅葉谷の「堰堤」は、意外と古くから存在していたが、今の様に「滝上」には、堰堤などの人工物は無くて最初の「蝦蟇滝」を巻き道を使わずに右岸・岩場から突破して、次に「蜘蛛滝」を越えて、滝の落口から支尾根に沿って「七曲滝」に、降りて(現在の土砂ルンゼ・ザレタ下部斜面)から、「滝」正面に向って左側の潅木と露岩の尾根から滝・落口まで登り返して、明瞭な尾根だが木々をかき分ける猛烈なヤブコギも、あった箇所を通過して現在では『太陽と緑の道コ−ス』と、呼ばれる稜線「極楽茶屋」へ向う、尾根道を渡って「百間滝」下へ。(この部分だけは、今・現在、最も多くのハイカ−に利用されている滝の落口より、支流を少しし奥に進み、小滝を越えてから)巻き上がる踏み跡も利用していたが、現在では山肌も崩れた箇所もあって現存していない。
『百間滝』下に降りて来る、一般・遊歩道からの小径も現在では完全に『登山道』と、呼べる範囲にまで拡充・踏み固められて歩きやすくもなり、まず余程の悪天候や暴風雪・状況にでも出会わなければ積雪があっても進路は明瞭で、道迷いの恐れは無いのだが、そういった登山道でも過去に数例の『転落・事故』と、不思議な『錯覚による』登山道からの、踏み外し・道迷い『遭難』が、起きているので注意は喚起して起きたい。

尚、俗に『紅葉谷』と、言い表されている「谷」の本当の「本流」は、普段は人が入ることは少ない
『百間滝』よりも上流に伸びる渓流をも含む谷を指し。『百間滝・谷』の名称も独立した沢としての固有に使われるのも正しい。同じ様に範囲の中で最も知名度が高くなってしまった『七曲滝』も、古くから「紅葉谷・流域」と呼び称されて来たのも、間違いではなく『地図上での紅葉谷』本流との位置付けは諸説あるが、正しい。狭い範囲の隣接する小沢の区分名称に少しばかり、細かい『沢名称』と『滝名称』が、重なる為に間違った情報を鵜呑みにして、現在地点さえ判らなくなっている登山者を見る事が多いが、実際には歩く範囲も短、く山域・コ−スに精通している者と、半日も楽しく歩けば誰でも詳しく、知れる範囲です。古典派の通った時代の『話題・歴史』も、聞ければ楽しさは倍増するでしょう。

感覚的には『紅葉谷・本流』が、周辺の沢筋でも最も短い『七曲滝』下の水流も途切れた区間と聞けば
怪訝な気持ちになるでしょう。ちなみに、名も無き『支流』と見られがちな『蜘蛛滝』の、ある小沢の名称は『蜘蛛谷』です。細かく、説明している理由は、この辺りの地形表示と実際の「谷・名称」を正しく知らない、判断できない為に『現在地・位置』を把握、認識出来ていない人達が大勢いて、『緊急時・連絡』で
大きな誤解・不具合が生じている「現状を危惧しての事です」

以前は、『似位滝」を越えて(滝壁・正面のクライミング・ル−トも私が開拓)通常は、右岸(沢登り専用語・表記)の一部・岩尾根を超えて、更に右岸の潅木の密生した尾根を横断後に、下降して「白石谷」に継続・接続して利用するコ−スも使用出来たが、70年代・後半より私を含めてコ−ス利用者が途絶えた為、現在では踏み跡の痕跡も残らない、自然状態に回復して、小径は消えていると思われる。突破するには、藪を切り分け、自らが『道』を開拓する必要が、あるだろうが、藪も減り葉が落ちた冬季ならば労力は幾分かは減るだろう。

通常(一般的)は、『百間滝』前から、渓流に沿って谷を下り。開けた砂地の合流点(川原)に、出て右へ
『白石谷』には入り、左岸(沢用語)最初の「白石滝」手前を、右側の岩場の中に拓かれた整備コ−スを登って、滝上に抜け出る。この岩場箇所には、大抵は固定されたロ−プが残されているが、老朽化した残置物の場合は、注意するだけでは危ない。

自分達で安全策を講じるのが基本だ。引率者なり・リ−ダ−の、これぐらいなら(大丈夫との意見)には、従わないのが分別と言うものです。

『冬の谷』に入るのには、夏山のハイキングとは全く
異なる、知識・技術・装備と経験が必要なのは、少し
考えれば誰にでも判る筈です。
不安な方・自信が無い方は最低限、信頼出来る引率者やリ−ダ−と共に、楽しむのがセオリ−・常識です。

『情報をメディア業務としてガイドの仕事でも使い』
広範囲に、場所も知られましたので一般ハイカ−の

安全な通過に役立てようと、危険箇所に補助を設けました。

冬の『凍る滝』で知られ出した、感がある山域沢筋だが、夏の『沢登り』を、楽しめる場でもある。

『有馬・四十八・滝』『裏・六甲山アイスガ−デン』

『裏・六甲山アイスガ−デン』

(関連・情報)

『関連・情報
流域の「各・滝」の結氷は、毎冬の自然状況で変わります。
夏のシャワ−クライミングを楽しむ時も、この写真・時レベルに
水量が豊富だと、本格的な渓流遊びが体験できます。

夏の四十八・滝(総称)代表的な6滝に、現在・存在する登攀ル−トは全て80年代に私が開拓したものでしょう。

たかが。裏六甲山の誰でも、簡単に入れる「凍る滝・観賞コ−ス」と、考えられるか。少しは、自分たちには注意が必要なコ−スと考えて、充分な準備で楽しく遊んで帰るか?低山でアプロ−チも楽な、手軽なコ−スと甘く見過ぎて、無用・不要な『危険を侵すか』あなた自身の判断です。

「アイス・ガ−デン最新・情報」2006年

『六甲山・範囲と隣接する、都市部からも近い山域にも、実は氷瀑・観賞に適した渓流があります。

表・六甲山の標高が僅か400m程度の山中にも冬ならではの景観は楽しめます
午前・午後の各局テレビ・ニュ−スや新聞・取材やガイド同行
での情報発信で、この10年間で・すっかり冬の名物になって
しまいました。

2006/03/29 (水) 16:07:29

国際山岳プロガイド 舟橋 健
2008年1月25日
2008年01月26日 土曜日
2009年1月15日の状態